当時、特にこれといった自覚症状がなく来室された方の施術例です。
ただし、お話をうかがってみると、ぎっくり腰の経験があり、腰に不安があるとおっしゃっていました。
また、全体に疲れている、ともおっしゃっていました。
体というのは、良いか悪いかの2つに1つではありません。
病気と健康というのは、人間が勝手に基準を作って分類しているだけであり、体はつねに変化していて、それらを明確に二分することはできないものなのです。
骨や筋肉の問題もそうです。
関節が「ゆがんでいるか、いないか」でもなく、筋肉が「かたいか、かたくないか」でもありません。
どの程度良いか、どの程度悪いか、が問題なのです。
ですから、この方のように、特に自覚症状がない方でも施術をすると効果があります。
施術にメリットを感じ、毎回60分で平均週に1回来ていただいたこの方も、だんだんと状態が良くなっていきました。
初回は広く浅くほぼ全身の施術をしたのですが、2回目からは足腰と肩に絞って施術をしていきました。
丸まり気味だった腰が伸びるようになり、肩が動くようになってバンザイがしやすくなりました。
足もやわらかくなりました。
こうなると、今後再びぎっくり腰になる可能性も下がります。
また、特別自覚症状がないとおっしゃっていましたが、施術を終えるとやはり、体が楽になるともおっしゃっていただきました。
(自覚がないレベルでも)相対的に悪いところを施術する事により、体がより良い状態になり、そう感じたのでしょう。
こんな目的で施術にいらっしゃる方も、決して珍しくありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿
*コメントをいただけると大変嬉しいです。ただし、一般公開に不適切だと思えるコメントは削除させていただきますので、あらかじめご了承ください