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2023年4月23日日曜日

腕はよく回るけど…「首こり」「肩こり」

 首のこり、肩のこりが気になる、痛いぐらいだ、といらっしゃった方の施術例です。

 なお、この場合の「肩こり」は、首のつけ根から腕のつけ根の間の部分です。一般的に肩こりというとこのあたりを指すことが多いですが、実は解剖学ではここを「肩」とは呼びません。解剖学でいうならばここは、「上部僧帽筋周辺」というのが正確だと思います。(→上部僧帽筋について「世界一ゆるーい解剖学教室」より

 ちなみに、「肩関節」というと解剖学では、腕のつけ根の関節を指します。(→肩関節について「世界一ゆるーい解剖学教室」より


 約30分コースをご希望で、首と肩甲骨を中心に施術しました。肩甲骨には僧帽筋が付着しているため、こっている部分への影響は大きそうです。

 そして体はつながっているため、

  • 背中の上部→首や上部僧帽筋周辺に影響
  • 肩関節→背中や肩甲骨に影響

それぞれ以上の影響があると考え、背中の上部や肩関節の施術もしました。


 興味深かったのが、この方の肩関節がとてもやわらかかったことです。

 前述通り、いわゆる「肩こり」の肩は「肩関節」とは違うのですが、それでも肩関節が硬く、それが背中や肩甲骨と影響を及ぼしあって「肩こり」になっていると思われる人は多いです。しかし、この方の肩関節はとてもやわらかかったのです。

 結局、肩関節はとてもやわらかいけど、首や肩甲骨などが硬いことが影響して「肩こり」になっていたのだと思います。

「腕を回してもよく動くけど(これは肩関節の動き)、『肩こり』することもある」ということをお伝えしたかったのが、今回の話です。

 

 なお、約2週間後にまたいらっしゃった際には、「だいぶ楽だった」とおっしゃっていました。そして「最近また辛くなってきたので来た」とのことです。

 以後この方には、辛くなった時に来室していただいています。