もともと膝の関節内部には関節液という潤滑油のようなものが存在しているのですが、膝に異常が起きるとその分泌と吸収のバランスが崩れ、いわゆる「水がたまる」状態になってしまうことがあります。
今回は、膝の骨に変形が見られる「変形性膝関節症」と病院で診断され、膝が痛んで水がたまり、足がむくむ、といらっしゃった方の施術例です。
毎回約60分コースで、週に1~2回のペースで通っていただきました。
そして施術も毎回、膝を含めて足腰を中心にさせていただきました。特に膝は、細かく時間をかけた施術を続けました。
3ヶ月ほど続けた結果、整形外科で水を抜かなくても済むようになったそうです。
膝の痛みも段々と減っていき、動きも良くなってきました。
そして、「足のむくみがずいぶん減った」とおっしゃっていただきました。
これは、これまでにも聞いたことがあるお話なのですが、「変形性膝関節症→膝を主にして血液・リンパ液の循環が悪くなる→足全体がむくみやすくなる」という構図があるように、僕は経験上思うのです。
ですからその逆に、オステオパシーの施術によってこの度は、「膝のゆがみが整い動きが良くなる→血液・リンパ液の循環が良くなる→足全体がむくみにくくなる」という作用が見られたのではないでしょうか。そして水がたまりにくくなるのも、その一種なのだと思います。
オステオパシーのような手技療法では、骨の変形をどうこうすることはできません。
しかし、その周囲の組織の状態を整えることで、このような作用が見られる場合があります。
ですから変形性膝関節症でお悩みの方は、オステオパシーの施術もご検討してみてはいかがでしょうか?