腰の下の方・尾てい骨・骨盤の痛み、足全体にだるさがある、といらっしゃった方の施術例です。
なお、一般的に「尾てい骨」と呼ばれる部分は解剖学用語では「仙骨」といいます。また、この方が痛いとおっしゃっていた「骨盤」は、正確には「後上腸骨棘(PSIS)」のことで、骨盤が仙骨にくっつく部分の、上の方にある盛り上がった部分です。
ですから、わかりやすく「腰・尾てい骨・骨盤の痛み」と書きましたが、正確には、「下腰部、仙骨、PSIS付近の痛み」ということになります。細かすぎる情報かもしれませんが(^^;)
初回から毎回約60分コースをご希望で、首こり・肩こりもあるというので、初回は首・肩周辺、腰・骨盤周辺を主に、体の中心部だけを施術し、足は股関節だけを施術しました。
1週間経たずに2回目のご来室。それぞれだいぶ良くなったようで、そのため、首・肩周辺に施術する時間を減らして、足全体も施術することにしました。1か所への時間を減らし、施術範囲を増やしたわけです。
ご都合により、3回目は約1か月後のご来室。首・肩、下腰・仙骨・PSIS付近はだいぶ良いようで、どこがというと、その時点では足全体のだるさが一番気になるとのことでした。それに合わせ今度は、足に最も時間を使って施術をしました。
その後、約2週間後にご来室され、さらにその約2週間後にいらっしゃったときには、足全体のだるさもあまり気にならないとおっしゃっていました。
腰から骨盤を通って、足全体に神経が伸びています。ですからその経路のどこかに問題があると、その神経の働きに悪影響を与え、足全体がはる・だるいなどの症状を出す場合があります。この方もそうだったのかもしれません。そして、腰から足全体をやわらげて整えていくうちに、どちらも軽くなっていったのではないかと僕は思っています。