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2022年12月4日日曜日

腕を挙げると痛い(肩の痛み)

 片側の腕を挙げると痛い、といらっしゃった方の施術例です。いわゆる「肩が痛い」という状況です。


 約30分コースをご希望で、とにかく肩関節周辺に時間を使いました。

 肩は「臼」に「球」が入り込んだような構造をしており、人体の中でも特に自由度が高い関節で、いろいろな方向に動きます。

 オステオパシーとしてできることは、それをとにかく、やわらげること。それも、いろいろな方向へ、です。

 実際、肩が痛いといらっしゃる方は、あちらの方向へ動かすとあまり痛くない、こちらの方向へ動かすと痛い、というふうに、動きによって痛み方や可動範囲が異なっているものです。

 この方に対しても、時間をかけて肩関節周辺をいろいろな方向へ動かしてやわらげました。

 また、肩に影響を及ぼしそうな部分、例えば首や腕などにも、時間が許す範囲で施術をさせていただきました。


 結果として、週に1回ぐらいのペースで6回ほど施術を続けたところ、痛みはだいぶやわらいだようです。

 そして他に気になる部分があったので、肩にさいていた時間を減らし、そちらに回すことにしました。


 ちなみにこの方がいらっしゃった時期に、同じく肩が痛いといらっしゃる方が多かった気がします(別に数えたわけではない)…。偶然だと思いますが。

2022年11月15日火曜日

片側のあごから首にかけて痛い

 片側のあごから首にかけて痛い、といらっしゃった方の施術例です。

 個人的に、顎関節の問題というのは、全身の影響を受けていると思っています。

 人間は頭部の水平を保とうとしますので、体にゆがみがある場合、あごをゆがめてそれを補正することがあるでしょう。また、そもそも歯というのも微小な範囲で動き続けているものらしいので(だから矯正が可能)、そんな歯の移動に合わせてかみ合わせが変化することもあるでしょう。

 そしてオステオパシー手技の範囲内で考えると、あごの関節を直接やわらげて整えたり、全身のバランスをよくしたりして、あごに良い影響を与えようとします。

 ということでこの方ですが、約90分コースを選んでいただきましたので、あごはもちろん、頭や顔、首といった影響の大きそうな周辺部分だけでなく、背骨全体、手足全体と、全身的な施術ができました。それぞれの硬い部分をやわらげ、ゆがみを整えていきます。

 次回の予約をお取りしてお帰りになったのですが、後日、「だいぶ良くなったから、キャンセルさせてください」とご連絡がありました。

 こういう場合、本当にそうなのか、メリットがないと判断したけど断り文句としてそうおっしゃったのか、判断に迷うところなのですが…。

 ただ、数年前にもこの方はいらっしゃっていて、その時は反対側のあごが痛いとおっしゃっていたのです。そしてその時は1回限りの施術ではなく、次の回で軽くなったとおっしゃっていました。

 1回でずいぶん変わる症状というのもありますので、そうであったと思いたいところです。

2022年10月16日日曜日

特につらいところがない人の施術

 今回は特定の方ではなく、一般的な施術例です。

 どこかつらいところがあっていらっしゃった方が、そこが良くなって気にならなくなったけど、それでも施術にいらっしゃる場合もあります。「特につらいところはない」という状態です。

 しかしオステオパシー的視点で拝見すると、そういう方でも必ず、相対的に悪いところがどこかにあるものです。

 ですからそうでない人と同じように、ゆがんでいるところ、硬いところを見つけて施術をします。

 そうすると、もともとつらいところがなかったにも関わらず、体は楽になるようです。体がやわらかくなり、バランスが良くなり、血液の流れや神経の働きにも良い影響があるだろうからです。終わった後に、「そういえば、○○がちょっと気になってたんだけど、軽くなった」と思い出したようにおっしゃる方もいます。

 またおそらく、「自覚されていない悪いところ」が「より悪くなる」と何らかの症状として現れるでしょうから、施術することがその予防にもなると思います。

 これらのことを考えると、特につらいところがない人でも、オステオパシーの施術をすることには十分なメリットがあるのではないでしょうか。


 個人的には、こういう方ばかりを施術できたら最高だと思っています。特につらいところがないけど、予防やメンテナンスのために来ていただくのです。

 もちろん、現実的にそれは無理だとわかっています。「つらいところがなければオステオパシーなんか行かない」という方も多いでしょうし。単なる願望です。

 でも、つらいところがある方も、ない方も、いつでもご連絡ください。

2022年9月12日月曜日

お尻の痛みと肩こりと「巻き肩」

  片側のお尻の上の方に痛みがある、といらっしゃった方の施術例です。他に、片側の肩こりと、「巻き肩(両肩が通常の位置より内側に丸まってしまう状態)」が気になる、ともおっしゃっていました。

 お尻の痛みに関しては、今回はそうではないけど、急に強い痛みが出てそれがしばらく続く、ということも過去にあったようです。もともと、あまり良くない部分なのでしょう。


 初回、約60分コース。お尻や、そこに影響の大きいであろう腰、それから肩周辺にもっとも時間を割きながら、体の中心部全体と、下半身は膝までを施術させていただきました。

 お尻自体(お尻の筋肉や、骨盤の関節、股関節の関節)もそうなのですが、腰の骨がけっこうゆがんで固くなっていて、それがお尻にも悪影響を与えているのではないかと思えました。

 1週間経たずに2回目。これ以後も約60分コースで、だいたい同じ部位への施術を続けました。いらっしゃった時にうかがうと、お尻の痛みが多少楽になったようで、特に朝は何ともないとおっしゃっていました。逆に、時間が経つと痛みが出てくるとのことです。

 約1週間後に3回目。お尻の痛みは2回目と変わらないけど、肩こりが軽くなってきている、とのことでした。

 約1週間後に4回目。お尻の痛みも肩こりも、ずいぶんと楽になってきているとのことでした。この時期ぐらいから、巻き肩も変わってきているように思えました。体はつながっていますので、お尻も腰も背中も肩も、連動して良い状態になっていき、姿勢が変わってきたのでしょう。

 約2週間後に5回目。それまでより間隔が空きましたが、お尻の痛みはさらに軽くなり、ほぼ痛くないとのことでした。

 約3週間後に6回目。さらに間隔が空きましたが、その間、お尻に痛みはまるでなかったようです。ただ、お尻の痛みは消えてしまったようですが、間隔が空いたせいか、肩こりは少し強くなったようです。


 比較的順調にお尻の痛みが軽くなっていった人の例でした。ただ肩こりは、施術の間隔が空くと強まる傾向もあるようです。そのあたりは、個人差、生活習慣などに左右されるのではないかと思います。

2022年8月9日火曜日

腰の痛みと丸さ、肩の痛み

 腰が痛い、片方の肩が痛い、といらっしゃった方の施術例です。

 腰は年々痛みが強まっている、とのことでした。肩は内部に石灰が沈着していて、病院で何回か注射をしたとのことでした。加えて、足首周辺にむくみがあってそれも気になるとおっしゃっていました。


 時間は約60分コースで、うかがったお話から、1に腰、2に肩、3に足全体、と優先順位をつけて、わりと広範囲の施術をしました。腰を最優先で、足全体、そして痛い方の肩を含めて上半身も、といった範囲です。肩が痛い側は腕全体も施術しました。体はつながっていて影響を及ぼし合うので、広範囲に施術したのです。

 施術中にも「すごく気持ちよくて痛みが軽くなってくるのがわかる」とおっしゃっており、終わった後は、「腰が全然痛くない」と真っすぐ立っておられました。丸くなって固くなっていた腰がやわらぎ、痛みが減り、伸びたのでしょう。

 施術後の反応から、自然治癒力の高い方だな、とも思えました。


 その後、約2週間に1度のペースで、2回ほどいらっしゃいました。施術後はだいぶよくなったけど、また痛くなってきたから、とのことでした。時間は同じく約60分コースです。 

 それから半年以上していらっしゃった時に、また腰が痛いとおっしゃっていましたが、もう肩の痛みはないとのことでした。

 施術後の反応は、同じく良かったです。

 同じ施術をしても(と僕には思える)、その反応は人それぞれだと改めて実感した方の施術例でした。

2022年7月21日木曜日

腰・尾てい骨・骨盤の痛み、足全体のだるさ

  腰の下の方・尾てい骨・骨盤の痛み、足全体にだるさがある、といらっしゃった方の施術例です。

 なお、一般的に「尾てい骨」と呼ばれる部分は解剖学用語では「仙骨」といいます。また、この方が痛いとおっしゃっていた「骨盤」は、正確には「後上腸骨棘(PSIS)」のことで、骨盤が仙骨にくっつく部分の、上の方にある盛り上がった部分です。

 ですから、わかりやすく「腰・尾てい骨・骨盤の痛み」と書きましたが、正確には、「下腰部、仙骨、PSIS付近の痛み」ということになります。細かすぎる情報かもしれませんが(^^;)


 初回から毎回約60分コースをご希望で、首こり・肩こりもあるというので、初回は首・肩周辺、腰・骨盤周辺を主に、体の中心部だけを施術し、足は股関節だけを施術しました。

 1週間経たずに2回目のご来室。それぞれだいぶ良くなったようで、そのため、首・肩周辺に施術する時間を減らして、足全体も施術することにしました。1か所への時間を減らし、施術範囲を増やしたわけです。

 ご都合により、3回目は約1か月後のご来室。首・肩、下腰・仙骨・PSIS付近はだいぶ良いようで、どこがというと、その時点では足全体のだるさが一番気になるとのことでした。それに合わせ今度は、足に最も時間を使って施術をしました。

 その後、約2週間後にご来室され、さらにその約2週間後にいらっしゃったときには、足全体のだるさもあまり気にならないとおっしゃっていました。


 腰から骨盤を通って、足全体に神経が伸びています。ですからその経路のどこかに問題があると、その神経の働きに悪影響を与え、足全体がはる・だるいなどの症状を出す場合があります。この方もそうだったのかもしれません。そして、腰から足全体をやわらげて整えていくうちに、どちらも軽くなっていったのではないかと僕は思っています。

2022年6月4日土曜日

お腹や腰のシルエットを整える、体を細くする

「やせる施術はないですか?」と聞かれることがありますが、「すいません、ないと思います(^^;」とお答えしています。

 消費エネルギーより摂取エネルギーの方が多いとき、あまったエネルギーが脂肪となって体に蓄積されます。一方、消費エネルギーの方が摂取エネルギーよりも多ければ、体の脂肪が分解されてエネルギーとなります。

 ですからやせるためには、「動いてエネルギーを消費し、食べる量を減らして摂取エネルギーを減らす」ことが原則となります。

 そして、オステオパシーの施術によってそういった現象を起こすのは難しいと思うのです。

 ただし、お腹や腰のシルエットを整えることならば可能だと思います。実際に「お腹の肉の左右のバランスがよくなった」「腰が反ってお尻が上がった」という声を聞くこともあります。体をやわらげ、ゆがみを整えることで、そのような現象が起きるのでしょう。

 また、体がやわらかくなることで動きやすくなり、エネルギーを消費しやすい体になる、ということもあるかもしれません。

 また、リンパ液など体液の循環がよくなり、「むくんでいた部分がすっきりして細くなった」という声を聞くこともあります。

 やせる施術は…、たぶんないと思います。しかし、以上のようにお腹や腰のシルエットを整えることや、部分的に体を細くすることは可能だと思いますので、よろしければオステオパシーをお試し下さい。

2022年5月6日金曜日

片側の腰・お尻・下腹部が痛い

 片側の腰・お尻・下腹部が痛い、といらっしゃった方の施術例です。腰・お尻は珍しくないのですが、下腹部まで痛いというのはあまりないケースだと思い、ご紹介してみることにします。

 下腹部が痛いのは内臓の問題である可能性もあります。しかし、そういう感じではないとおっしゃっていましたし、別の可能性も考えられるので、「病院の受診もご検討ください」とはお伝えして、施術をしました。

 その別の可能性として、ももの骨から骨盤、またはももの骨から腰骨につながっている筋肉があり(前者は腸骨筋、後者は大腰筋、あわせて腸腰筋といいます。体の奥の方にあります)、もしかして腰やお尻とともにそれらにも問題がある、ということが考えられます。

 他に、腹筋自体に痛みが出ているということや、背骨のどこかの異常によって下腹部に行く神経の働きが悪くなって痛みが出ている、ということも考えられます。


 約60分コースで、腰・骨盤周辺を最優先して、背骨全体、肩周辺、足全体の施術をしました。やはり、腰や、痛い側の骨盤・股関節が硬くなっているようで、それがやわらげば痛みも軽くなるのではないか、と思いました。

 約10日後に、2回目のご来室です。まだ痛みがあるようですが、だいぶよくなったとおっしゃっていました。1回目とほぼ同じ部位を施術し、より一層やわらげました。

 約2週間後に再びいらっしゃったときは、別の部位の不調を訴えておられました。

 オステオパシーによって体をやわらげて整えたことで、それに伴い痛みも軽くなったようです。


 人体は複雑ですので、「痛みの原因」を明確に1つに絞ることは難しいと僕は思っています。しかし、画像診断が必要な病気や重要な病気が疑われる場合は、やはり病院に行くのがよいと思います。一方で、そうではないがよくわからないけど痛いという時には、筋肉や骨を中心に体をやわらげて整え、体全体の機能向上を目指す、オステオパシーの施術もよいと思います。

2022年4月24日日曜日

変形性膝関節症

 変形性膝関節症(病院で診断)で痛みが出る時がある、といらっしゃった方の施術例です。

 加齢を主な原因として膝関節の軟骨がすり減ってきて、やがて骨にも変形が起こり、痛みや腫れなどを伴う病気です。


 残念ながら、オステオパシーの施術によって軟骨や骨の変形を元に戻すことはできないでしょう。

 しかし、痛みや腫れなどの症状には、軟骨・骨周辺の、関節包・靭帯・筋肉といった組織の状態が大きく影響しているように思えます。ですからそれらをやわらげることで、関節の動きが滑らかになり、痛みや腫れがやわらぐこともあるのです。

 また、膝は膝だけで動いているのではありません。股関節や足首、もっと離れたところですと背骨などとも連動して動いています。ですからそれらの部分の動きに問題があると、膝への負荷が増し、軟骨や骨の変形を促しやすいのではないかと考えられます。そして逆に、それらの動きを良くすることで、膝にも良い影響を与えられるのではないでしょうか。


 毎回、約60分コースで、膝、足全体、腰の順に優先して時間を使い、首までの施術をするのを基本的なパターンとしました。

 状態に合わせて2週間~1か月に1回程度の間隔で来ていただき、また他の部分の状態によっては、施術部位を多少変化させます。

 その結果、良い状態を保てているとおっしゃっていただいています。何かのきっかけがあってたまに痛みが出ることもあるのですが、施術後にはまた痛くなくなるようです。

 また、背筋が伸びた、ともおっしゃっています。前述のように体は連動して動いていますので、膝の状態と背骨の状態がともに良くなることで、背筋も伸びたのだと思われます。


 前述のとおり、軟骨や骨の変形自体を元に戻すことはできないと思うのですが、このような形でお役に立てるとも思いますので、変形性膝関節症でお困りの方は、一度オステオパシーをお試しになってみてはいかがでしょうか。

2022年3月20日日曜日

肩こりと腕全体のしびれ

  肩がこり、腕全体にしびれがある、といらっしゃった方の施術例です。左右両方だけど、片側の方が強いとおっしゃっていました。

 また、病院で首のX線撮影をしたところ、異常はなかったそうです。

 首から腕にかけて神経が走っています。ですからその経路のどこかで神経が刺激されると、神経に沿って痛みやしびれが現れることがあります。しかし骨の異常を察知できるX線では、異常は見つからなかったようです。


 どんな体の異常も「原因」を1つに特定することは難しいと思うのですが、オステオパシーの施術によって、血液の流れや神経の働きが全般的に良くなることが期待できます。また、場所によっては硬く緊張した筋肉が神経を刺激してしまう場合もあり、そんな筋肉をゆるめる作用もあります。

 初回は約60分コースで、背骨全体、腕全体、頭の施術をさせていただきました。背骨は背中から首にかけて、腕は肩周辺に、もっとも時間を使いました。

 約2週間後に2回目のご来室。しばらくよかったのですが、前日からまたしびれが出てきたので予約した、とのことでした。つまり、約2週間はあまりしびれていなかったようです。

 3回目にご来室いただいたときも、しびれはなくなっているとおっしゃっていました。

 毎回施術が終わると、体が軽くなるのを実感していただいています。

 確かに「原因」を1つに特定するのは難しいと思うのですが、もっとも影響のありそうなところを中心に、体をやわらかくし、バランスを整え、血液の流れや神経の働きの正常化を促すことで、しびれが軽くなる、消えることは珍しくありません。

2022年2月13日日曜日

時々ぎっくり腰になる

  以前から、時々ぎっくり腰になる、という方の施術例です。そして、きっかけは思い当たらないけど、3~4日前から痛みが強い、といらっしゃいました。


 約60分コースをご希望で、痛いところはもちろん痛みを与えないようにしながら、腰から首まで背骨全体、そして肩の周り、股関節の周りと、体の中心部全体に施術をしました。

 施術中に段々と痛みがやわらいでいくのを、感じていただいたようです。

 約1ヶ月後に、2回目のご来室。腰はすでに痛くなくなっており、別のところの痛みを訴えていらっしゃいました。

 その後、また数ヶ月経ってご来室いただきましたが、その時も腰は悪くなく、別の部分に強いコリがあるとのことでした。

 腰の痛みに関しては、初回以来、悪くなかったようです。


 時々ぎっくり腰になる方というのは、基本的に腰がかたくなっているのだと思います。

 そして、かたい部分は外からの力に弱いものです。例えば、板チョコのようなものは折り曲げると割れますが、布製品を折り曲げてもフニャっと曲がるだけです。(鉄の塊のようなあまりにもかたいものは折り曲げることすら困難ですが、それを人間の体に例えることはできないので、例外となります)

 また、大人は転ぶとケガをしやすいですが、小さな子どもは意外に平気なものです。それもまた、体のやわらかさによるのでしょう。

 ですからぎっくり腰も同様で、普段からかたい人ほど外からの力に弱く、自覚の有無に関わらず、何らかのきっかけでぎっくり腰を起こしやすいのだと思われます。


 それを予防するには、普段から腰をやわらかく保っておくことが、やはり重要でしょう。

 そしてオステオパシーにはそのお手伝いができますので、ぎっくり腰を繰り返しているという方は、ぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

2022年1月16日日曜日

椎間板ヘルニア

 今回は、個別の施術例ではなく一般的なお話です。

 背骨と背骨の間には、椎間板というクッションのような軟骨があります。そして、その椎間板が変形して突起を作ってしまい、それが神経に触り、痛みやしびれなどの症状を出すことがあります。

 この椎間板の突出を「椎間板ヘルニア」と呼びます。ちなみに、ある組織が元の位置から飛び出してしまうことを「ヘルニア」といい、椎間板の他に、臍ヘルニア(いわゆる「でべそ」)、鼠径ヘルニア(いわゆる「脱腸」)などがあります。


 そして、首や腰などの椎間板ヘルニア症状が出て、当施術室に来る方も珍しくありません。

 しかしどうも、必ずしも「椎間板ヘルニア=痛みやしびれ」が成り立つとは限らないと、僕は思っています。

 というのも、仮に病院で椎間板ヘルニアだと診断されても、調子が良い時と悪い時が必ずあるからです。

 おそらく、筋肉や靭帯など周辺の組織が柔らかく動いているか否かや、全体的な血液の流れなども、症状の強弱に影響していると思うのです。

 また、全体的な体のバランスも影響するでしょう。全身が柔らかくバランスが良ければ、特定の部分への負荷もかかりにくくなります。そういったこともまた、症状の強弱に影響しているのではないでしょうか。

 このような理由から、必ずしも「椎間板ヘルニア=痛みやしびれ」が成り立つとは限らないと、僕は思うのです。


 そして、それら筋肉や靭帯のやわらかさ、血流、体全体のバランスに関しては、オステオパシーで何とかできる領域です。ですから、椎間板ヘルニアの方も施術を受けに来ていただいています。

 もちろん、ヘルニアがある部位を強く刺激して痛みやしびれを増大させることはしません。オステオパシーには様々なテクニックがあるので、その部位にはその部位なりのやり方をするからです。また、あえてそこには触らない、という選択をする場合もあります。

 もし椎間板ヘルニアで、症状があってお困りで、病院以外の選択肢をお考えの方は、ぜひオステオパシーを試してみてください。