*個人が特定できないよう加工した情報ですが、「これは自分かもしれない、公開はやめてほしい」という方がいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡ください。すぐに対応させていただきます

*過去に別ブログに書き、それを転載した記事もございます

2023年5月26日金曜日

片側のあばら骨周辺が痛い

 片側のあばら骨周辺が痛い、といらっしゃった方の施術例です。背中の下半分ぐらいからあばら骨に沿うようにその前面まで痛い、とのことです。

 ぶつけた記憶はないけれど、重い物を上げ下げした際に痛くしたかもしれない、とおっしゃっていました。


 約10分コースをご希望で、痛い側のあばら骨と肩周辺に範囲をしぼって施術をしました。オステオパシーには、あばら骨への施術もあります。

 肩を動かす際に使われる筋肉が背中やあばら骨にも付着していますので、そのあたり全体をゆるめることを狙いました。

 施術後にはもう「楽になった」とおっしゃっていただきました。

 そして10日後ぐらいにまたいらっしゃって、「あれからずっと調子がよかったけど、また同じことをして痛くなったから来た」とのことでした。

 その際にもまた同じ部分を施術し、また「楽になった」とおっしゃっていただき、お帰りになりました。


 基本的に、長い時間をかけていろいろな部分を施術できた方がよいとは思います(長いと「何だか疲れる」とおっしゃる方もいて、個人差もあるようです)が、約10分コースを選んでいただいた際には、その中でできるだけのことをしようと思っています。

 短時間で、低料金で済めば、それに越したことはないですからね。

2023年4月23日日曜日

腕はよく回るけど…「首こり」「肩こり」

 首のこり、肩のこりが気になる、痛いぐらいだ、といらっしゃった方の施術例です。

 なお、この場合の「肩こり」は、首のつけ根から腕のつけ根の間の部分です。一般的に肩こりというとこのあたりを指すことが多いですが、実は解剖学ではここを「肩」とは呼びません。解剖学でいうならばここは、「上部僧帽筋周辺」というのが正確だと思います。(→上部僧帽筋について「世界一ゆるーい解剖学教室」より

 ちなみに、「肩関節」というと解剖学では、腕のつけ根の関節を指します。(→肩関節について「世界一ゆるーい解剖学教室」より


 約30分コースをご希望で、首と肩甲骨を中心に施術しました。肩甲骨には僧帽筋が付着しているため、こっている部分への影響は大きそうです。

 そして体はつながっているため、

  • 背中の上部→首や上部僧帽筋周辺に影響
  • 肩関節→背中や肩甲骨に影響

それぞれ以上の影響があると考え、背中の上部や肩関節の施術もしました。


 興味深かったのが、この方の肩関節がとてもやわらかかったことです。

 前述通り、いわゆる「肩こり」の肩は「肩関節」とは違うのですが、それでも肩関節が硬く、それが背中や肩甲骨と影響を及ぼしあって「肩こり」になっていると思われる人は多いです。しかし、この方の肩関節はとてもやわらかかったのです。

 結局、肩関節はとてもやわらかいけど、首や肩甲骨などが硬いことが影響して「肩こり」になっていたのだと思います。

「腕を回してもよく動くけど(これは肩関節の動き)、『肩こり』することもある」ということをお伝えしたかったのが、今回の話です。

 

 なお、約2週間後にまたいらっしゃった際には、「だいぶ楽だった」とおっしゃっていました。そして「最近また辛くなってきたので来た」とのことです。

 以後この方には、辛くなった時に来室していただいています。


 


2023年3月5日日曜日

首から肩にかけての痛みが完全に消えた

 その日の朝から、片側の首から肩(正確には「肩関節」ではなく、「上部僧帽筋」。いわゆる「肩こり」が起きるところです)にかけて痛みが強い、といらっしゃった方の施術例です。

 きっかけは特に思い当たらないが、1か月前にも同様なことがあり、その痛みが軽くなりつつもずっと残っていた、とのことでした。そしてこの度、その痛みがまた強まったようです。


 約60分コースをご希望で、背骨全体と、左右の肩周辺を施術しました。痛い側の肩周辺は、より多くの時間をかけました。

 施術後とても楽になったそうで、その約3週間後のご予約をしてお帰りになりました。

 そして2回目にいらっしゃった時にうかがうと、前回施術後2日ぐらいすると、痛みは完全に消えてしまったそうです。1か月続いていてさらに当日強まっていた痛みが完全に消え、驚き、喜んでおられました。


 いわゆる「寝違い」だったのだと推測しています。こりやはりが強まっている首・肩は、外部からの衝撃に弱くなります。そして寝ている間に痛めてしまうのでしょう。

 1か月前にそれが起き、寝違い自体は自然治癒したかもしれませんが、こり・はりが残り続けていた。そしてこの度また寝違いをした。そう思うのです。

 オステオパシーですることは「ゆがんで硬くなっているところを、やわらげて整える」だけといってもよいのですが、条件次第ではこのような劇的な効果が表れます。喜んでいただけて嬉しいです。

2023年2月19日日曜日

夜眠れないぐらい……肩周辺と膝の神経痛

  片側の、上部僧帽筋(いわゆる「肩こり」が起きる部分です)・肩関節・肩甲骨の内側といった、肩周辺に痛みがあるといらっしゃった方の施術例です。

 じっとしてても痛いとのこと。そして、いらっしゃった時点ではよくなっていましたが、肩を動かすと痛みもあったそうです。また、親指がぴくぴく痙攣することもあったとのことです。

 いらっしゃる前々日の晩は、痛みが強くて眠れなかったともおっしゃっていました。

 話を聞いた限りは、神経の働きに問題があったのだと思いました。神経がその分布範囲に沿って痛む、いわゆる「神経痛」です。

 加えて、片側のお尻の上部が重く、そちら側の膝に、同じく神経痛のような痛みもあるとのことでした。

 とにかく神経の働きが良くなれば痛みも減るんだろうな、と考えて施術をしました。


 約60分コースをご希望。痛みが出ている側の肩周辺・お尻にもっとも時間を使いながら、中枢神経の出入り口である背骨全体、そして痛みが出ている側の腕全体・足全体に施術をしました。

 とにかく、可能な限り全身をやわらげ、そのバランスを整えます。

 そしてその結果、オステオパシーの施術によって神経の働きがよくなったのでしょう、約2週間後に再度いらっしゃった時には、痛みはだいぶよくなっているとおっしゃっていました。

 また、その約5か月後にまたいらっしゃった時には、その理由は完全に別件で、もう当時の痛みは全くなくなっていたようです。

 

 神経とは電気コードのようなもので全身に張り巡らされています。触感、温度、痛み、筋肉の伸び縮みなど全身の状態を察知し、脳にその情報を伝えます。一方、脳からの命令もまた神経を通じて全身に伝えられます。

 そして、その神経の働きが悪くなることで、体にいろいろな不具合が生じることもあります。

 ただ、オステオパシーの施術にはそれを良くすることが期待できるのです。

2023年1月23日月曜日

朝起きたら腰(上殿部)が痛い

 「朝起きたら腰が痛い」とおっしゃっていらっしゃった方の施術例です。きっかけとなる出来事に心当たりはなく、前日には痛みもなかったそうです。

 ちなみに、痛いのは正確には上殿部(お尻の上の方)だったのですが、一般的にこのあたりを「腰」と呼ぶ方も多いので、最初に腰と表現させていただきました。


 こちらにいらっしゃった時点で、痛みはだいぶ軽くなっていたそうです。

 基本的に、起床後すぐというのは、体が硬くなっていて血の巡りも十分でないため、どこか具合の悪い方はそれが助長されていることが少なくありません。

 しかし起きて活動し始めると、筋肉が伸び縮みし、血行が良くなり、具合の悪いところも軽くなります。この方もそんな経過をたどったのだと思います。また皆様も、そんな経験があるのではないでしょうか?


 この方の場合、ご本人が気づかなかっただけで何かのきっかけがあって上殿部周辺の組織を痛めてしまったか、「こり」や「はり」が蓄積していてそれが限度を超えて自覚するようになったのか、どちらかなのだと思います。そして起床直後にそれが助長されていたというわけです。

 ただ、起床直後がピークで、動き始めて段々と良くなっていたタイミングなのだと思います。そして、このタイミングでオステオパシーの施術ができると、非常に良いと思います。

 約60分コースをお選びいただき、上殿部を中心に、比較的広範囲に全体的な施術をしました。痛みがあることとご本人のご希望もあって、非常にソフトなテクニックを用いました。

 痛いところ周辺もそうなのですが、全身がだいぶ硬くなっていて、何かの力が加わってどこかを痛めたり、どこかに「こり」や「はり」による痛みが出たりしても、おかしくないはないなと思いました。

 施術後は、さらに楽になったとおっしゃって帰っていただきました。いらっしゃるときは痛い部分をかばっていた様子でしたが、帰りは姿勢も良くなっていたと思えました。


 2週間以上経って、全体的なメンテナンスを目的としてまた来ていただいたのですが、上殿部の痛みはあのまま消えてしまったとおっしゃっていました。