*個人が特定できないよう加工した情報ですが、「これは自分かもしれない、公開はやめてほしい」という方がいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡ください。すぐに対応させていただきます

*過去に別ブログに書き、それを転載した記事もございます

2023年11月17日金曜日

「どこも悪くありません!」

  およそ月に一度ぐらいのペースで、メンテナンスに来ていただく方の施術例です。ある時、いらっしゃって具合を尋ねましたら、「どこも悪くありません!」とお答えいただきました。こちらとしてもうれしくなるお返事でした。

 施術は約60分コース。足腰に主に時間を割きつつ、できるだけ上の方まで施術をしました。拝見すると、膝や股関節がまあまあ固かったのが印象的でした。施術後はいつものように、「軽くなった」とおっしゃっていただきました。


 実はこの方、最初は膝が痛くていらっしゃったのです。何度か施術を繰り返していたら膝の痛みがなくなってきて、それでも定期的にメンテナンスに来ていただいている状況でした。ちなみに、それをこちらから強制することはありませんのでご安心ください。

 おそらく、最近の状態でも痛みは出ないのでしょう。しかし痛くなくても悪いところというのはあるものでして、そういう部分を施術してやわらげておけば、より可動範囲が増えて日常生活を送りやすかったり、体が軽い感覚があったり、今後悪くなることの予防になったりすると思います。

「どこも悪くないけど、体をより良い状態にしたい」とお考えの方にも、オステオパシーはおすすめです。


2023年10月22日日曜日

腰が痛くて、伸びない

 「腰が痛い」と腰を丸めていらっしゃった方の施術例です。


 初回は約10分コースをご希望でした。ちょうど痛いとおっしゃっていた腰のあたりだけを施術しました。軽くなった、とおっしゃり帰っていただいたのですが、来た時より腰が伸びているのが印象的でした。硬くなって伸ばせなかった腰が、伸ばせるようになったようです。

 約1週間後に2回目のご来室。前回の施術後よくなっていたが、その日に中腰になったらまた痛くなってきた、とのこと。その時は、腰に最も時間を使いつつ、背中や足全体の施術をしました。また軽くなったようです。

 以来この方は、調子が悪くなるといらっしゃいます。だいたいが腰のあたりが痛くていらっしゃり、たまにそれがお尻の上の方に広がっていることや、背中の下の方が痛いということもあります。3回目は、2回目の約2か月後でした。


 いらっしゃるときは、程度の差はありますが腰が丸まり気味の時が多いです。拝見すると、確かに腰骨の動きが悪くなっていて、特に「伸展」という伸ばす動きに引っ掛かりを感じます。

 オステオパシーでは、その動きの悪さをやわらげ、腰の動きをよくします。結果的に、痛みが軽くなり、腰が伸びてお帰りになるのでしょう。腰が痛い、伸びない、という方は、ぜひ一度オステオパシーをお試しください。

2023年9月15日金曜日

歩幅が狭くなった、歩くのが遅くなった

  今回は個別の施術例ではなく、一般的な話です。

「歩幅が狭くなってきた」「歩くのが遅くなってきた」というお話をうかがうことがあります。

 そしてその直接的原因は、股関節の可動域だと思います。股関節とは脚の付け根の関節で、お尻やももの筋肉によって動かされています。人間が歩行するときにもっとも動く部分であり、車に例えるならエンジンだといえるでしょう(そうすると、足がタイヤですね)。

 ですからそういう方へは、股関節の施術をします。また、それとの関連性が大きいと思われる、骨盤、腰、膝なども一緒に施術をすることが多いです。

 そして股関節の可動範囲が増すと、やはり「歩幅が広がった」「歩くのが速くなった」というお声を聞くことができます。

 加えて、「自分で爪を切れなかったが、切れるようになった」「立ったまま靴を履けるようになった」などのお声を聞くこともあります。これらも、股関節の可動範囲が広がったことによる影響が大きいと思われます。


 股関節がやわらかければやわらかいほど、いろいろなことができるようになります。もちろんそれは股関節だけでなく、体のどの部分もそうなのですが、股関節は体の構造上、特に重要性が大きいようにも思えるのです(肩関節と股関節は、体の中でも特に可動範囲が大きい部分なのです)。

 ご自分でストレッチなどして可動範囲を保つことも良いと思いますが、ご自分でできない部分をやわらげたり、股関節に関連の大きい他の部分もやわらげたりできますので、「歩幅が狭くなってきた」「歩くのが遅くなってきた」ことでお困りの方は、ぜひ一度オステオパシーをお試しください。

2023年8月18日金曜日

痛むことの多かった腰が、安定

  腰が痛むことが多く、その1週間ほど前にぎっくり腰をした、といらっしゃった方の施術例です。ぎっくり腰も、約半年の間に3回目になるそうです。


 初回は約60分コースで、腰周辺にもっとも時間をかけ、あとは背骨全体、肩周辺、骨盤股関節と膝の周辺を施術しました。


 約3週間後に2回目。前回の施術後痛みが軽くなったが、段々とまた痛くなってきたそうです。

 この時は約30分コースで、前回より範囲を絞り、腰周辺、骨盤股関節周辺などを施術しました。


 約1か月後に3回目。しばらく調子が良かったようですが、ここ3日ぐらいまた腰が痛くなってきた、とのことです。加えて、背中の下の方やふくらはぎなどにも痛みが出てきたとのことでした。

 この時は約60分コース。少し時間配分を変えて、一か所にかける時間を部分的に減らし、背骨全体、肩周辺、足全体を施術しました。

 ふくらはぎには、足首や足の指を動かす筋肉がついているのですが、神経を通じて腰からの影響を受けることもあります。どちらも考えられるため、今まで通りに腰周辺と、足全体の施術をしました。


 約1週間後に4回目で、同じく約60分コース。施術後は楽だったが、また同じように痛くなってきたとのこと。この時も前回と同じ部位の施術をしました。


 約1週間後に5回目で、約60分コース。背中の下の方やふくらはぎの痛みは消えたけど、腰はその時点でまだ痛いとのことでした。大体同じ部位への施術をしましたが、その中でまた少し時間配分を変えました。


 その後、1~2週間に1回のペースで施術を続け、段々と状態が安定してきたようでした。そして、8回目から約3週間空いた9回目にいらっしゃたときには、特に痛いところはなく良い状態が続いていた、とおっしゃっていただきました。


「1回施術をしたら痛みがなくなり、それからずっと良い」となれば理想的ですが、過去の経緯や生活習慣などの影響で、なかなか理想通りにはいかない現実もあります。

 しかし、適切なタイミングで施術を繰り返せば、段々と状態も良くなっていくと思います。そして痛みのない状態で安定してきたというのが、今回の施術例ではないでしょうか。

2023年7月21日金曜日

両膝が痛い

  両膝が痛い、といらっしゃた方の施術例です。他、体全体のゆがみも気になるとのことでした。

 整形外科でX線撮影をしたところ、「膝の軟骨がすり減ってるようだ」といわれたそうです。ただし、軟骨はX線には映りませんので、膝関節の骨と骨の隙間が小さくなっていて、そこから軟骨がすり減っていると推測されたのだと思います。


 初回は約90分コースをご希望で、膝を含めた脚全体、腕全体、背骨、頭と、全体的に施術をしました。

 経験的に、膝に痛みのある方は、膝自体にももちろん問題があるのですが、股関節や、反対側の脚にも問題があることが多いようです。

「右の股関節はあちらの方向にゆがんでいる、左の股関節はこちらの方向に歪んでいる、そして膝も…」という具合に、左右の脚全体が、それぞれ別々のゆがみ方をしているのです。

 体の各部位はつながっていて、お互いに影響を与え合っているということです。

 ですから、広範囲に施術をしてできるだけ体全体のバランスを取ることが重要かと思います。

 そしてこの方の場合、膝は特に時間をかけて細かく施術しました。


 2回目は約1か月後、約60分コースをご希望でした。施術後しばらくよかったが、時間が経ちまた痛くなってきた、とのことでした。

 この時は約60分コースでしたので、脚と腰を重点的に、そして可能な限り上の方まで施術をしました。


 3回目、4回目と、同じく約1か月後、約60分コースでした。

 月に1回ぐらいの頻度だったのですが、4回目にいらっしゃった時には、「初めて来たときよりはだいぶ良い」とおっしゃっていただきました。そしてその時点で悪い部分を施術し、より良い状態にしました。


 なお、たとえ同じように軟骨がすり減っていても、痛みが強く出る場合も、そうでもない場合もあるようです。日によっても違いがあるでしょう。

 周辺組織や体全体のコンディションによって、痛みの程度は変わるのだと思います。そしてオステオパシーはそれらを整えることができると思いますので、軟骨がすり減っているという方でも、よろしければご相談ください。