今回は個別の施術例ではなく、一般的な話です。
「歩幅が狭くなってきた」「歩くのが遅くなってきた」というお話をうかがうことがあります。
そしてその直接的原因は、股関節の可動域だと思います。股関節とは脚の付け根の関節で、お尻やももの筋肉によって動かされています。人間が歩行するときにもっとも動く部分であり、車に例えるならエンジンだといえるでしょう(そうすると、足がタイヤですね)。
ですからそういう方へは、股関節の施術をします。また、それとの関連性が大きいと思われる、骨盤、腰、膝なども一緒に施術をすることが多いです。
そして股関節の可動範囲が増すと、やはり「歩幅が広がった」「歩くのが速くなった」というお声を聞くことができます。
加えて、「自分で爪を切れなかったが、切れるようになった」「立ったまま靴を履けるようになった」などのお声を聞くこともあります。これらも、股関節の可動範囲が広がったことによる影響が大きいと思われます。
股関節がやわらかければやわらかいほど、いろいろなことができるようになります。もちろんそれは股関節だけでなく、体のどの部分もそうなのですが、股関節は体の構造上、特に重要性が大きいようにも思えるのです(肩関節と股関節は、体の中でも特に可動範囲が大きい部分なのです)。
ご自分でストレッチなどして可動範囲を保つことも良いと思いますが、ご自分でできない部分をやわらげたり、股関節に関連の大きい他の部分もやわらげたりできますので、「歩幅が狭くなってきた」「歩くのが遅くなってきた」ことでお困りの方は、ぜひ一度オステオパシーをお試しください。