片側の、上部僧帽筋(いわゆる「肩こり」が起きる部分です)・肩関節・肩甲骨の内側といった、肩周辺に痛みがあるといらっしゃった方の施術例です。
じっとしてても痛いとのこと。そして、いらっしゃった時点ではよくなっていましたが、肩を動かすと痛みもあったそうです。また、親指がぴくぴく痙攣することもあったとのことです。
いらっしゃる前々日の晩は、痛みが強くて眠れなかったともおっしゃっていました。
話を聞いた限りは、神経の働きに問題があったのだと思いました。神経がその分布範囲に沿って痛む、いわゆる「神経痛」です。
加えて、片側のお尻の上部が重く、そちら側の膝に、同じく神経痛のような痛みもあるとのことでした。
とにかく神経の働きが良くなれば痛みも減るんだろうな、と考えて施術をしました。
約60分コースをご希望。痛みが出ている側の肩周辺・お尻にもっとも時間を使いながら、中枢神経の出入り口である背骨全体、そして痛みが出ている側の腕全体・足全体に施術をしました。
とにかく、可能な限り全身をやわらげ、そのバランスを整えます。
そしてその結果、オステオパシーの施術によって神経の働きがよくなったのでしょう、約2週間後に再度いらっしゃった時には、痛みはだいぶよくなっているとおっしゃっていました。
また、その約5か月後にまたいらっしゃった時には、その理由は完全に別件で、もう当時の痛みは全くなくなっていたようです。
神経とは電気コードのようなもので全身に張り巡らされています。触感、温度、痛み、筋肉の伸び縮みなど全身の状態を察知し、脳にその情報を伝えます。一方、脳からの命令もまた神経を通じて全身に伝えられます。
そして、その神経の働きが悪くなることで、体にいろいろな不具合が生じることもあります。
ただ、オステオパシーの施術にはそれを良くすることが期待できるのです。