片側の背中とお尻にしびれがあり、歩いているとそちら側のももや膝周りがつってくる、といらっしゃった方の施術例です。しびれのため、夜に何度も目が覚めてよく眠れない、ともおっしゃっていました。
症状はご来室の数年前からあり、約1年前、約半年前と、段階的に悪くなってきたそうです。またその間、病院や「はり」にも通ったそうです。
なお、「しびれ」と「つる」こととを合わせて「神経痛」と呼んでよいのではないかと思い、今回の記事のタイトルも神経痛とさせていただきました。
施術時間は毎回約90分コースをご希望で、首から腰まで背骨全体と、手足、頭の施術をしました。
その後、時間配分を変え、あばら骨も施術するようにしました。
そして時間的都合でたまに60分コースをしつつも、最初は週に2回、その後は1~2週に1回ぐらいのペースで、続けて来ていただきました。
何らかの効果を感じて通っていただき、良くなったり悪くなったり、また「しびれ」や「つる」場所がたまに変化しつつも、症状は徐々に楽になっていったようです。
体全体がやわらかく、バランスよくなっていくのも、ご本人と僕で実感していました。
そして、一週間のうち症状が強まるのが1日、などわりと楽な期間も出てきたようです。
ところが、約半年ほど施術を繰り返していただいた後、また症状が悪化してきました。
日中も寝る時も良くなかった、という日が現れてきました。
そしてその後、この方はいらっしゃらなくなりました。
なぜまた悪化してきたのでしょう…?
もちろん、いろいろな要因が考えられます。毎日オステオパシーの施術をしているわけではありませんし、日々の生活やストレスもあるのですから。
ですから、一定のメリットはあったものの、オステオパシーだけですべてが解決するわけではない、と実感した経験でもありました。