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2018年9月5日水曜日

不眠

 最初にいらっしゃった時には特に言われていなかったのですが、いつのまにかよく眠れるようになった、という方の施術例をご紹介します。

 まったく別件でいらっしゃっていて、約90分コースを、月に2回ぐらいのペースで受けていた方なのですが、ある時、おっしゃっていました。

「よく眠れず、睡眠導入剤を飲んでいたのですが、ここに来るようになって眠れるようになり、薬も飲まなくなりました」と。


 ここでちょっと、眠りについてのメカニズムをご紹介します。

 体には、交感神経と副交感神経という、2種類の自律神経があります。ともに、細い電気コードのような形で体に張り巡らされています。

 交感神経は、体が緊張・戦闘モードの時に働く神経で、瞳孔を広げたり、筋肉への血流を増やしたりします。体が活動的になるのです。

 一方の副交感神経は、体が安心・休息モードの時に働く神経で、こちらが働くと、胃腸の血流が良くなってお腹がすいたり、眠くなったりします。

 そして、おわかりだと思うのですが、眠りを誘うには、交感神経ではなく、副交感神経が強く働いている状態にならないといけないのです。


 オステオパシーの施術を受けている最中、もしくはその後に、眠くなる、お腹がすく、という方はたくさんいらっしゃいます。

 体の緊張がほぐれることで、副交感神経の働きが強まってそのような現象が起きるのだと思います。

 そしてこの方の場合も、約90分コースで体を全体的にやわらげ、頭への施術もしていましたので、交感神経が過剰に働いていて眠れなかった状態が、変化していったのかもしれません。

 オステオパシーの施術以外の要因もあるのかもしれませんが、とにかくご本人にメリットを感じていただけましたので、お役に立てて良かったと思います。