この方は、2ヶ月以上前から腰から骨盤にかけての重だるさがある、と言っていらっしゃいました。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、ここ1週間は背中のこわばりもあるとのことでした。
「痛み」と、「重だるさ」「こわばり」の違いがどういう仕組みで現れるのかは、正直、僕にはわかりません。
それらが強まってくると「痛い」という感覚になってくるのかもしれませんし、また、人によってただ表現のしかたが違うだけなのかもしれません。
しかし現実的な対策としては、「痛い」人と同じようにその周辺組織をやわらげます。
初回は60分時間をいただき、首から腰まで背骨全体、肩周辺、骨盤・股関節周辺をやわらげました。
5日後に2回目の来室、一度良くなったが、また症状が出てきたとのこと。
それでもまったく同じ箇所を施術しました。時間も同じく60分。
まったく同じことをしても、やる毎に組織のやわらかさが増し、症状が軽くなってくることも多いものです。
その1週間後、3回目もまったく同じ施術をしました。
その4日後、「一昨日の朝から腰椎(ようつい/腰骨のこと)の棘突起(きょくとっき/後方に飛び出していて触診可能な突起)の1点に痛みが出る」と、急遽いらっしゃいました。
どうしてそのような状況になったのかは明確にはわからないのですが、確かに触ると腰骨がとてもかたくなっていました。
その時は30分で、腰、骨盤、股関節のみを施術しました。
5回目はその1週間後。
棘突起の痛みはすっかりよくなったそうで、全体にも、特別つらくはなくなってきたそうです。
背中や腰は平気で、骨盤に重だるさがありました。
再び、60分で初回と同じ施術をしました。
その約1週間後に6回目をやり、その10日後、7回目にいらっしゃったときには、わりと良い状態になっているとおっしゃっていました。
触った感じも筋肉や関節はやわらかくなってきていましたし、体が動くようになってきたため、姿勢も良くなっていたと思います(腰が伸びてきた)。
考えてみると、急に腰椎棘突起に痛みが出たとき以降、回復が早かったような気がします。
何か理由のある反応だったのか、単なる偶然なのかは、わかりませんが…。
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