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2019年5月2日木曜日

むち打ち症(追突事故後の首の痛み)

 何年か前に追突事故後に遭い、それ以来首が痛い、という方の施術例です。

 追突事故では、首が前後に「むちがしなる」ように動き、それで捻挫をしてしまうことがあります。そしてそんな首の捻挫の総称が、「むち打ち症」などと呼ばれています。


 初回は約60分コース。僕の経験上、むち打ち症の方は首だけでなく、背中の上部まで傷めているように思えます。ですから首から背中の上部にもっとも時間をつかいつつ、背骨全体、肩周辺、股関節周辺と、体の中心部分全体を施術させていただきました。

 2回目は約2週間後にご来室。特に変化は感じないとおっしゃっていました。しかし僕が触った感覚では、前回よりも筋肉や関節がやわらかいと思いました。同じく約60分コースで、同じ施術をしました。


 3回目も約2週間後で、同じく特に変化は感じないとおっしゃっていました。同じく約60分コースで、今回は腰などの時間を少し減らし、そのぶん頭の施術をしました。

 頭への施術はオステオパシー特有のものですが、首も含めて、全身の弛緩が期待できる技法です。


 さらに約2週間後の4回目にいらっしゃった時に、現時点で痛みはあまり強くないとおっしゃっていました。僕が触った感覚でも、全体的に段々と良い状態になっているように思えました。施術は、3回目と同じ部位をしました。

 その後、同じく約2週間おきに、5回目、6回目の施術をしました。

 そして7回目のご来室の時には、痛みがなくなった、とのことでした。


 追突事故で傷めた組織が治る過程で、周辺の組織が強張ってしまい、そのまま痛みが残る場合があるようです。そしてオステオパシーの施術により、段々とそれがやわらかくなり、それに伴って痛みも減ってきたのではないでしょうか。