施術後の様子について興味深いお話をうかがったので、今回はそれを施術例としてご紹介してみます。
肩こりと、疲れが取れにくい時がある、と最初にいらっしゃったその方を、約90分コースで施術させていただきました。
90分ですので、背骨、手足、頭を含め、全身にわたる施術をすることができました。
その後2回目にいらっしゃった時に、前回の施術後の様子をうかがいましたら、施術を受けたその日はたっぷり寝られたとのことでした。
そしてそのたっぷりがものすごく、24時間近かったとのこと。僕も驚きました。今も、聞き間違えではなかったかと少し思っています(笑)
しかし正確な時間はともかく、たっぷり寝られたというのは間違いないようで、また、少し高かった血圧も下がったようだとおっしゃっていました。
オステオパシーの施術をすると、筋肉がやわらぎ、血流や神経の働きもよくなるせいか、眠くなるという方は大変多くいらっしゃいます。
経験的に、施術中一度は眠ってしまう方が、半数近くいるようにも思います。
ちなみに「神経」には、体への刺激を脳に伝えたり筋肉に動きの命令を出す「体性神経」と、血管の径や内臓の働きなどを自律的に調節する「自律神経」があります。
そして自律神経は、緊張・戦闘モードの時に強く働く「交感神経」と、安心・休息モードの時に強く働く「副交感神経」があります。
オステオパシーの施術をすると、交感神経優位だった体の状態が副交感神経優位になるように思えます。
そしてこの方のように、眠くなる、血圧が下がるというお声の他、お腹がすく、お通じが良くなる、などのお声を聞くことも珍しくないのです。