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2024年10月22日火曜日

股関節から膝にかけてが痛い

 片脚のつけね(つまり股関節)の前側から外側にかけてと、その脚の膝の前面が痛い、といらっしゃった方の施術例です。1か月ぐらい前からそうなってしまったそうです。


 初回、拝見しますとやはり、股関節周辺から膝にかけて、筋肉や関節の硬さがありました。そして、それがやわらぐに伴い、痛みも軽くなってくるだろうと推測されます。その部分にもっとも時間を割きながら、可能な限り他の部分もやわらげていきます。どこか別の部分の悪さが、股関節や膝周辺に悪影響を及ぼすことが考えられるからです。結果的に、左右の脚全体、腰から首まで背骨全体、肩甲骨、そして顔やあごにも施術をさせていただきました。


 なお、初回から2回目以降にかけてすべて、約60分コースをご希望でした。


 約1週間後の2回目にいらした時点で、痛いところだけでなく脚全体が軽くなったとおっしゃっていただきました。股関節の前側にのみ、少し痛みが残るとのことでした。2回目もほぼ同じ部位の施術をしましたが、時間が残ったことと必要性を感じたことから、それに加えて頭への施術もさせていただきました。


 それから、週におよそ1回の施術を3回、10日におよそ1回の3回の施術をさせていただきました。そのつど必要性が高いと思われる部分を優先的に、そしてなるべく広範囲への施術をさせていただきました。


 最終的には、だんだんと痛む頻度や程度がやわらいでいき、痛みが気にならないとおっしゃっていただきました!

2024年9月21日土曜日

便秘のための手技

  定期的にいらっしゃっている方が、「めったにないんだけど、ここ3、4日間お通じがない」とおっしゃっていました。


 オステオパシーでは、普通に施術をするだけでもお通じに良い影響があると思いますし、そのための特別な施術もあります。

 例えば腰や骨盤周辺をやわらげると、腸が刺激されてお通じを促す、ということがありえます。また、施術全般により自律神経の働きが良くなり、排便のための反射が促されるようになる、ということもありえます。そして、この方はいつも約90分コースをお選びで、腰や骨盤も含めた全体的な施術ができますので、この点からもお通じを促せると思いました。

 また、内臓を直接動かす(もちろん体表からです)技術もあり、それをお話しして、腸を直接やわらげる施術もすることにしました。この施術をした後、お通じがある方は非常に多いと僕は思っています。そういう声をよく聞くからです。


 さて、施術後、次にいらっしゃったときに、「お通じはどうでしたか?」とおうかがいしてみると……「翌日でしたね」

 やったー、と思いました。翌日から毎日出ているとのことでした。


 便秘でお悩みの方も、オステオパシーをお試しになってみてはいかがでしょうか?

2024年8月18日日曜日

首・肩を主に、上半身全体が疲れている

 首・肩を主に、上半身全体が疲れている、といらっしゃった方の施術例です。その時点ではありませんでしたが、頭痛がするときもあるとおっしゃっていました。


 初回は約60分コースをご希望で、首から腰までの背骨全体、肩も含めて腕全体、骨盤・股関節周辺、を施術させていただきました。自覚症状はないようでしたが、手の指のつけねにも悪い部分がありましたので、それも含めて腕全体をさせていただきました。それがめぐりめぐって、肩や首に悪影響を与えていたかもしれません。

 2回目にいらっしゃると、首・肩を含めて全体的に軽くなったとおっしゃっていただきました。しかし、それゆえか、背中や腰、お尻、ふくらはぎの疲れなどが気になってきた、とのことでした。よって2回目は、同じく約60分コースでしたが、1か所に使う時間を減らし、より広範囲への施術をしました。背骨全体、腕は手首ぐらいまで、脚全体、という具合です。

 3回目にいらっしゃったときには、全体的にさらに軽くなり、特につらくはない状態だとおっしゃっていただきました。しいていうと、お尻に多少の重さや張りが残る、とのことでした。同じく約60分コースで、2回目とだいたい同じ範囲で、その時点での状況から判断して、背骨全体、腕全体、脚は足首ぐらいまで、の施術をさせていただきました。


 一番気になるところが軽くなってくると、別のところが一番に気になってくる、という現象はよくお見かけします。痛みなどの不快感はあくまで主観的なものですので、一番気になる部分以外は、脳が認識しにくいのかもしれません。しかしそこが良くなると、悪いけど認識されなかった部分が、認識されるのではないでしょうか。 

2024年7月21日日曜日

腰とお尻が痛くて、片脚が短い

  左右の腰からお尻が痛くて、片脚が短い感覚がある、といらっしゃった方の施術例です。数日前から痛みが強かったそうです。立ち姿を拝見すると、確かに片脚が短いような、体が傾いているようなご様子でした。


「片脚が短い」という現象の原因は、以下の3つだと思います。

  1. 「解剖学的短下肢」──もともと大腿骨(太ももの骨)が短い、股関節や膝の骨に変形があるなど、骨自体の短さがある
  2. 体がゆがんでいる──腰や骨盤、膝などの関節にゆがみがあることで、足の着地のしかたが左右不均等になる
  3. 痛みをかばっている──腰などどこかに比較的強い痛みがあって、それをかばいできるだけ痛くない姿勢をとる結果、片脚が短いような姿勢になる
 そしてこの方の場合、腰とお尻が痛くなる前は片脚の短さを感じていなかったようなので、2か3、もしくは2と3両方が、原因だと思われます。


 施術は約60分コースをご希望で、腰とお尻に最も時間を割きながら、背骨全体、肩周辺、脚全体の施術をさせていただきました。

 そして約2週間後にいらっしゃったときには、だいぶ良い状態だとおっしゃっていました。痛みも片脚の短さも、よくなっていたようです。同じく約60分コースで、より良い状態になるよう同じ部位への施術をさせていただきました。


 

2024年6月15日土曜日

前かがみで腰とお尻の上の方が痛む

  前かがみになると、腰と、お尻の上の方が痛い、といらっしゃった方の施術例です。重い物を持ったなど、きっかけに心当たりは特になかったそうです。


 約60分コースをご希望。腰を含めた背骨全体(首から腰)とお尻のあたりにもっとも時間を使いながら、体の中心部を全体的に施術しました。


 やはり腰、お尻(ちなみにお尻は、骨盤や股関節の筋肉の集まりです)には問題があったと思うのですが、もも裏の筋肉がとても硬くなっていて、それが印象的でした。それもまた痛みに大きく影響していたのだと思います。仰向け(お腹が上)になった状態で、膝を伸ばしたまま足を天井方向に挙げていきます。そうするともも裏の筋肉が伸びながら、股関節が曲がっていきます。しかしこの方の場合、そのもも裏の筋肉が伸びずに、足が挙がりません。もも裏の筋肉が硬くて、股関節が曲がるのを邪魔しているような状態でした。そしてそれによって、腰やお尻の上の方に負担がかかっていたのではないでしょうか。


 そのあたりも含めて体の中心部を全体的に施術しました。帰り際、スリッパと靴を履き替えるため前かがみになったさい、「あ、ずいぶん楽になってる!」とおっしゃっていただきました。


 前かがみで腰が痛む方というのは、この方のようにお尻やもも裏が硬くなり、腰骨だけでなく股関節の動きにも問題が生じている方が多いように思えます。「腰が痛い」のは腰を伸ばすと痛いだけでなく、このように前に曲げると痛い場合もあります。どちらも、オステオパシーをお試しになってみてはいかがでしょうか。