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2024年3月24日日曜日

声や(管楽器の)音がよく出るようになった

 先日、ある方の施術を終えた際に、「声がよく出るようになった」という感想をいただきました。また、管楽器(吹いて音を出す楽器。吹奏楽器ともいう)の演奏をする方に「音がよく出るようになった」というご感想をいただいたこともあります。そこで今回のこのブログは、一般論としてオステオパシーの「声」や「(管楽器を演奏する際の)音」についての影響についてご紹介します。


 結論として、オステオパシーの施術によって体のいろいろな部分をやわらげることで、声や音への良い影響があるのではないかと、僕は思っています。考えてみると、以下のような現象が起きるのではないかと思うのです。

  • 背骨や横隔膜・肋骨への施術→横隔膜や肺の動きがよくなり肺活量が増す
  • 首や頭への施術→自律神経への作用を介して舌の筋や発声の筋がよく動くようになる
  • 施術全体→心や体の緊張がほぐれ、思った通りに体を動かしやすくなる


 ちなみに、前述の管楽器の演奏をする方は、定期的に施術にいらっしゃってご自身のパフォーマンスを管理されていたようです。「声が出にくい」「音が出にくい」「もっと声を出したい」「もっと音を出したい」とお考えの方は、一度オステオパシーを試してみてはいかがでしょうか。

 

 


 

2024年2月22日木曜日

「腰の突起」あたりの違和感(後上腸骨棘=PSISあたりの違和感)

 

画像

 写真の赤い丸で囲まれたあたりに突起になっている部分があると思うのですが、今回は、「そこに違和感があり、ぎっくり腰になりそう」といらっしゃった方の施術例です。ちなみに、ここでは左側だけに丸をしていますが、右側にもあります。そして、黒い縦線は腰骨を示しています。青い逆三角形は、仙骨、いわゆる尾てい骨を示しています。


 赤丸の部分の突起は、正確には後上腸骨棘(PSIS)といい、骨盤の一部が出っ張った部分です。骨盤は尾てい骨と接合して関節を作っています。また、腰骨の下2つからは、このPSISの方向に靭帯が走っています。


 このように解剖学的に見ると、PSISのあたりが痛いということは、腰骨、骨盤、尾てい骨の状態が良くなくて、その影響を大きく受けていると考えられます。ですからこの方にも、それらを中心とした施術をさせていただきました。


 約30分コースをご希望で、腰と尾てい骨、違和感のある側の骨盤にもっとも時間を割きました。そして反対側の骨盤と、股関節を左右施術しました。反対側の骨盤にも問題があり、それが違和感のある側に影響を与えていると考えられるからです。股関節は、尾てい骨や骨盤に大きく影響するところだからです。加えて、背中の張りもあったので、それも腰などに影響するでしょうから、時間の許す限り背中も施術しました。


 翌日またご来室されたのですが、PSISの違和感はだいぶやわらいだそうです。その後ぎっくり腰になる確率も、ずっと下がったと思います。


 オステオパシーではこのように、解剖学を重視して施術をしています。



2024年1月14日日曜日

脊椎圧迫骨折後の背骨の痛み

 全身が痛い、そして脊椎(背骨)に圧迫骨折をしたところがありそこが特に痛い、といらっしゃった方の施術例です。

 背骨に上下方向からの力が加わり、縦につぶれたような状況になったのが脊椎圧迫骨折で、痛みの程度や治り方は幅広いようです。つぶれ方や回復の程度に、差が大きいからでしょう。

 圧迫骨折をしたことがあるという方を施術することは珍しくないのですが、骨折が治癒する時間が経過しても、何だか痛みが残る、とおっしゃる方は珍しくありません。骨自体が元のように戻らなかったということと、その周辺の組織(関節包、靭帯、筋肉など)が治る過程でこわばり、元のようにやわらかくなっていないことが原因だと思われます。そしてオステオパシーでは、骨自体は戻せませんが、周辺組織をやわらげることはできるので、その分痛みにも良い影響があるでしょう。


 初回は約60分コース。腰から背中にもっとも時間を割き、首、肩の周り、股関節の周り、膝の施術をしました。圧迫骨折した部分を中心に、できるだけ広範囲に、という狙いです。全身痛いとおっしゃるだけあり、いろいろなところが非常に硬くなっていた印象です。そしてやはり、圧迫骨折したところの周辺は一層硬さが強かったです。しかしそれらをやわらげることで、ずいぶん軽くなったとおっしゃっていただきました。


 2回目はその約1週間後で、同じく約60分コース。いらっしゃったときの姿勢が、前回より良かったと思いました。前回伸ばせなかった部分が伸ばせるようになっていたためと思われます。お体を拝見しても前回よりはよかったと思うのですが、さらに前回と同じ部位の施術をし、それを一層やわらげました。


 3回目は約1か月半後のご来室で、「しばらく調子が悪くなかった。圧迫骨折したところとは別のところが最近痛くなったから来た」とおっしゃっていました。最初は全身がずいぶん硬い印象だったのですが、圧迫骨折したところも含めて、ある程度やわらかい状態を保てていたようです。

2023年12月17日日曜日

腰痛、肩こり

  腰痛と肩こりがあるといらっしゃった方の施術例です。腰は慢性的に痛くて、その1か月前にはぎっくり腰にもなったそうです。比較すると、腰痛の方が肩こりより辛いとおっしゃっていました。

 初回は約60分コースで、腰から首までの背骨全体、肩周辺、骨盤・股関節周辺と、体の中心部分を全体的に施術しました。腰の骨がとても固くなっていたのが印象的でした。それを含めて体の中心部全体をやわらげたところ、軽くなったようです。

 それから数週間に1回のペースで、同じく約60分コースで、だいたい同じ部位の施術をしました。初回に印象的だった腰の骨の固さも含めて、だんだんと体がやわらいでいる印象を受けました。

 4回目にいらっしゃった時点で、「特につらいところはない」とおっしゃっていただきました。それでも探せば悪いところはありますので、まただいたい同じ部位の施術をして、体をより良い状態にしていきます。より体が軽くなると思いますし、今後の腰痛や肩こりの予防にもなると思います。


 腰痛と肩こりがある方に、約60分コースで、体の中心部分を全体的に施術する、というのはよくあるパターンでして、ふとそれに気づいてご紹介してみました。皆様一人一人に合わせた施術をしていますので、だから何だという話でもあるのですが…。

2023年11月17日金曜日

「どこも悪くありません!」

  およそ月に一度ぐらいのペースで、メンテナンスに来ていただく方の施術例です。ある時、いらっしゃって具合を尋ねましたら、「どこも悪くありません!」とお答えいただきました。こちらとしてもうれしくなるお返事でした。

 施術は約60分コース。足腰に主に時間を割きつつ、できるだけ上の方まで施術をしました。拝見すると、膝や股関節がまあまあ固かったのが印象的でした。施術後はいつものように、「軽くなった」とおっしゃっていただきました。


 実はこの方、最初は膝が痛くていらっしゃったのです。何度か施術を繰り返していたら膝の痛みがなくなってきて、それでも定期的にメンテナンスに来ていただいている状況でした。ちなみに、それをこちらから強制することはありませんのでご安心ください。

 おそらく、最近の状態でも痛みは出ないのでしょう。しかし痛くなくても悪いところというのはあるものでして、そういう部分を施術してやわらげておけば、より可動範囲が増えて日常生活を送りやすかったり、体が軽い感覚があったり、今後悪くなることの予防になったりすると思います。

「どこも悪くないけど、体をより良い状態にしたい」とお考えの方にも、オステオパシーはおすすめです。